菓子を無断で食べた後輩の食事に激辛調味料を入れるなど、護衛艦の乗組員の間での「パワハラ」と「窃盗」が発覚し、海上自衛隊は隊員2人を懲戒処分としました。9月25日付けで停職30日の処分を受けたのは、佐世保を母港とする護衛艦「あけぼの」所属の隊員2人です。海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、先輩隊員は2023年3月上旬、後輩隊員の食事に激辛調味料を複数回を入れました。さらに、水筒を海に投げ捨てるというパワハラ行為を行ったということです。動機については「後輩隊員は自分のミスを人のせいにしたり、体調不良を装い休もうとするなど、職務面で不誠実な面があった。何度指導しても改善せず、耐えられなくなった」と話しているということです。一方、後輩隊員は2023年2月、艦内で先輩隊員の菓子などを複数回無断で食べました。佐世保地方総監部は「窃盗」にあたるとしています。後輩隊員は「お腹がへったため」と話しているということです。